午前中はケッセ・パッサの練習。
終わった後は、ライブのDMを置きに赤坂の
エクレシア・カフェに行った。
ランチは日替わりのカレーや、キッシュプレートがあって、いろいろな野菜が入った「宝石サラダ」がついてくる。今日のカレーは「大根となすのキーマカレー」。とってもやさしい味がする。
このカフェで7月にライブをやらせてもらうことになっているのだが、そのお知らせは近日中にアップするとして、今日はお客さんの話。
店長のナツコさんが常連さんに私を紹介してくれて、チンドン屋もやっていることを話すと、その人は、「チンドン屋とかジンタの音楽って、結局のところ日本人に一番なじみやすいよね。クラシックとかだと構えちゃうし、かといって邦楽や民謡も遠くなっちゃってるし。チンドン屋って楽器は西洋のものを使いながら日本人が持ってるものをちょうどうまい具合にミックスしてるよね。」と一気に話した。
チンドン屋ですと自己紹介するといろいろな感想を言われるが、「いいわね〜」「懐かしい」「めずらしい」の他に「伝統芸能だから残していかなきゃ」というのもある。
やっている人たちには、チンドン屋はあくまで商売であって伝統芸能という認識はないのだが、そう思っている人は意外に多いのかもしれない。
この常連さんのような感想を他で聞いたことはなかったのでちょっとビックリした。
私がチンドンを始めたのも、だいたいそんな理由だった気がする。
音大生だったころ、「西洋と東洋の出会い」みたいなものに、興味があった。それも、学術的なものではなく、とんかつやラーメン、カレーなど異国の食べ物を日本的に飲み込んでしまう日本の庶民文化のすごさみたいなものに不思議と魅かれていた。
クラリネットやっているけど、クラシックはどうしても距離を埋められないと感じていたし、日本のものをやるといっても、お琴を習うのも違うなーと思っていた。
チンドン屋は、究極の「西洋と東洋の出会い」音楽に思えたのだ。
今では、特にそんなことも思わず、ただひたすら次は何の曲を吹こうか…?と考える。
昔より、商売人としてのチンドン屋になっているのだろう。
でもそうならないと、チンドン屋の音色にならないところが、この商売の面白いところである。