チンドン!あづまやの仕事で、赤羽のパチンコ店の新装開店。
赤羽もまた、チラシを良く受け取ってくれる街だった。駅前が広々としたロータリー広場になっており、そこに腰かけてタバコをすったり、新聞を読んだりして、それぞれが憩っている。電車を降りてからのひと呼吸の空間という感じである。
さて、この日は朝も寒いうちからの開店で、いきなりテンションをあげるのも難しいので、ある試みをやってみた。
ユウコさんが言っていたのだが、ある老舗チンドン屋さんでは、パチンコ店の開店前には、ずっとマーチを演奏していたそうだ。それを思い出して、私も開店前に、マーチばかり数曲やってみた。もともとブラバン出身で、マーチは好きなので、否がおうにもテンションが上がってくる。開店前に寒空の元列を作って待っているお客さんの期待もふくらんでくるようだ。
そして、開店と同時に「軍艦マーチ」で撃ち始め〜!、という流れになる。
チンドンの仕事には、昔からずっと続いている決まりごとがいくつかあって、それがシバリになっているが、そういうシバリがなくなって、すべてが自由になってしまったら、つまらない気がする。俳句のように、ある枠の中で自由を求める面白さがある。
まあチンドンに限ったことではないけれど。