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しばらくして、Hさんから電話があり、やはり母は理解力、記憶力ともにかなり危うくなっており、妄想と現実の間をさまよっているらしいことがわかった。
母は、5月のはじめに、かかりつけの医者でうつ病と診断されて、薬ものんでいたのだがあまり改善されず、保健婦さんの紹介で精神科に行き始めたばかりだった。突然のこの状態の変化に、私はまず薬の副作用に違いないと思った。ようやくのことで母から薬の名前を聞き出し、ネットで調べると、抗うつ剤として処方されたその薬の副作用として、幻覚、せん妄とあり、やはりという思いだった。
Hさんに、その日のうちに、精神科に母を連れて行ってもらうことになった。

5月の末に、愛知県の一宮であったチンドンコンクールが終わり、一段落ついた頃、仙台に住む母に電話した。すると「あんた、今どこにいるの?どうやって東京に帰ったの?」という。もちろん私は、仙台に行っていない。「じゃあここにいるのは誰かしら?」とも言っている。
話を聞くと、私や母の弟や他の知らない人たちが、こたつの布団にもぐりこんで寝ていて、朝になって起こしても出てこないのだという。この明らかに尋常ではない様子に、朝ではあったが、私は母の友達で近くに住むHさんにちょっと見に行って欲しいと電話をした。

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子供の頃から乗り物は何でも好きだった。物心ついた頃には、デパ屋(デパート屋上)の、クマちゃんや電車型の10円乗り物に乗りまくった。その後、秋田の祖母の家に行く時、夏休みに乗った急行列車「仙秋」に始まって、通学の市営バス、市電、大学受験のために使った特急「やまびこ」、夜行の「東北急行バス」、青春18切符で乗った「快速ムーンライト」など、乗り物に乗った時のワクワクした感じを昨日のことのように覚えている。
この6月に入って、ある事情で、たびたび夜行バスや新幹線に乗る事があって、乗り物好きの自分を再認識している。そのココロを自分なりに分析してみると、ホームグラウンドと目的地の間の、「ここではないどこか」が心地いいというところか。思えばこれまでの自分の人生も、常に「ここではないどこか」を求めての旅だったと言えるかもしれない。

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