南東北で桜が満開の頃、知人に声をかけていただいて、被災地へボランティアに行ってきました。
私は仙台で生まれ、高校まで過ごしました。昨年の地震のあと、自分が何も手伝えないことをもどかしく思っていたので、この機会を与えてもらったことを嬉しく思いました。
バスで6時間ほど走って、石巻に入りました。今の被災地の様子も見ることができました。
1日目は、そのリポートです。
女川町立病院から見た様子です。
女川は津波の被害が最も大きく、たくさんの方が犠牲になりました。
漁業と原発で栄えた町並みが跡形もなくなっていて、横倒しになったコンクリートのビルを、津波のモニュメントとして残そうかどうか議論がされているそうです。
1年が過ぎて、倒壊した建物はかなり撤去され、がれき置き場の山がずっと続いていました。
石巻漁港近くです。
津波で流されてきた水産加工場の鯨の大和煮のモニュメント。周りに絵が飾ってあります。
水産加工場で営業を再開しているのは、ほんのひと握りで、ほとんどが再開のめどが立っていないということでした。建物が壊れたままで手つかずの状態の家や工場もたくさんありました。
1年が経って、津波直後のひどい状況からはましになっているのでしょうが、どこもここも更地と壊れたままの建物が混在していて、復興はまだまだこれからという感じです。
斉太郎節にも歌われている日和山では、桜が満開です。地元の人もお花見に来ていて、なごやかな雰囲気でした。
地震の時は、ここまで登って来られた人は助かったということです。
目の前には、穏やかな海が横たわっていました。